ストレスよりも危険?あなたの食事が心を蝕む🍞
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ストレス=悪者?本当にそれだけ?
「最近メンタルの調子が悪くて…」というと、返ってくるのは決まって「ストレスが原因じゃない?」という言葉。でも、ちょっと待ってください。
実際、ストレスが強くても元気に笑って過ごしている人もいますよね?
逆に、ストレスから離れたのにずっと不調が続く人もたくさんいます。
心の不調は本当にストレスだけが原因なのでしょうか?
「うつは心の風邪」キャンペーンの裏側
1999年、「うつは心の風邪」というフレーズが話題になりました。これは、SSRIという新しい抗うつ薬を広めるための大々的なマーケティングキャンペーンの一環。
その結果、精神疾患の診断は65倍以上に増加。
抗精神薬の処方は100倍以上になり、製薬業界は大きな利益を得ました。
しかしその裏では、便秘やむくみ、離脱症状に悩まされ、「やめたくてもやめられない」人たちが増えていったのです。
精神不調のカギを握る「TNF-α」とは?
最近の研究では、慢性的な炎症が精神的な不調の要因となっている可能性が指摘されています。その炎症を引き起こす物質のひとつが、TNF-α(腫瘍壊死因子α)です。
🧠TNF-αとは?
TNF-αは免疫細胞が作り出すたんぱく質で、ウイルスやがん細胞などの異常な細胞を攻撃する役割を担います。
しかし、これが過剰に分泌されると脳神経に悪影響を与え、不安・抑うつ・意欲低下・認知機能の低下といった症状に関与していることが分かってきました。
TNF-αを増やしやすい食習慣
では、どんな日常習慣がTNF-αを過剰にさせてしまうのでしょうか?
🍞グルテン(小麦製品)
パンやパスタなどに含まれるグルテンは、腸の粘膜に炎症を起こし、「リーキーガット(腸もれ)」の原因に。これにより、免疫が過敏に反応しTNF-αの産生が加速します。
🛢植物性油脂(リノール酸)
・菜種油
・サラダ油
・マーガリン
・ショートニング
・健康志向で選ばれやすいオリーブオイル、亜麻仁油も過剰摂取には注意が必要です。
これらの油にはリノール酸という脂肪酸が含まれており、体内で炎症物質の材料となりやすい性質があります。「植物性だからヘルシー」と安心して使いすぎている人ほど要注意です。
🧀乳製品(アラキドン酸)
・牛乳
・バター
・ヨーグルト
・チーズ
乳製品に多く含まれるアラキドン酸は、体内で炎症を促進し、TNF-αの生成にも関与。特に毎日ヨーグルトやチーズを“健康のために”と習慣化している人は、摂りすぎに気をつけたいところです。
🍓甘いもの(糖質全般)
・白砂糖
・お菓子や清涼飲料水
・菓子パン、アイス、スイーツ
・糖度が高く品種改良されたフルーツや野菜(シャインマスカット、フルーツトマトなど)
糖分の摂りすぎは、腸内の悪玉菌を増やし、善玉菌のエサとなる短鎖脂肪酸の産生が低下。腸内環境が乱れると、TNF-αの抑制も効かなくなり、炎症が進行しやすくなります。
「フルーツはビタミンが豊富だから」と毎日たくさん食べている方も要注意。“天然の糖”でも摂りすぎれば砂糖と同じ結果を生み出すことがあります。
パン・洋菓子が“心”に与える影響とは?
ここまでの要因をすべて含む食品、それが「パン」や「菓子パン」「洋菓子」です。
・グルテン(小麦粉)
・植物性油脂(マーガリン・ショートニング)
・乳製品(バター・牛乳・チーズなど)
・砂糖(または高糖度フルーツピューレ)
これらが1つの商品にすべて入っているケースも多く、手軽な美味しさの裏に、心を乱すリスクが潜んでいるのです。
🍙コンビニのおにぎりも実は注意
「じゃあ、おにぎりなら安心!」と思いがちですが、実はコンビニや外食のおにぎり・ご飯にも植物油脂が使用されていることがあります。
その理由は、ご飯が乾燥するのを防ぎ、冷めても固くならず“ふっくら仕上げ”を保つため。
具体的には、お米一粒一粒を油でコーティングすることで、水分の蒸発を防ぎ、粒と粒の間に空気が入りやすくなるという加工技術です。
一見便利で美味しそうですが、知らずにリノール酸を摂取していることになるため、頻度や選び方には注意が必要です。
ストレスは“きっかけ”にすぎない。
もちろん、ストレスがゼロの人生なんてありません。
でも、それに対抗できる“体の土台”を日々の食でつくっていくことは、あなたの心の健康に大きく貢献します。
薬はあくまで対処療法。
根本から変えていくには、「何を食べているか?」という視点が欠かせません。
🍚食卓から、心を労わるという選択を。
忙しい毎日の中でも、選べる食事があります。
まずは「グルテン」「過剰な植物油」「乳製品」「糖分」の摂取を見直すところから。
ストレスはきっかけ。
でも、本当の原因は「あなたの食卓」にあるかもしれません。